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誹謗中傷した人の裁判記録を探しに国立国会図書館に行ってみた

誹謗中傷した人の裁判記録を探しに国立国会図書館に行ってみた

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 誹謗中傷する人のなかには、人格障害性格が原因で他者とのコミュニケーションがうまくいかず、訴訟をたくさん抱えているような人が多くいます。自分で訴訟を起こしまくる人もいますし、訴訟を起こされまくる人もいますが、いずれにしても学校でいう問題児であることには間違いないでしょう。

 私の場合は、いわゆる粘着質な加害者から誹謗中傷を受け、加害者側のSNSでの発信や行動を見るにつけ、「これはほかにも訴訟を抱えていそうだ…」と推測するに至りました。

 そこで、今回は国立国会図書館へ行き、加害者の裁判記録を探してきました。

国立国会図書館の場所

 国立国会図書館東京本館は「永田町」にあります。

〒100-0014 東京都千代田区永田町1丁目10−1
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 目の前には国会議事堂や議員会館がある、まさに日本の中枢です。国会前でのデモ隊や警備にあたる警察官を横目に見ながら入っていきます。

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なぜ国立国会図書館へ行ったのか?

 私が国立国会図書館に行ったのは**プロ向けの「判例検索サイト」**を使いたかったからです。例えば、以下のような判例検索サイトがあります。

Westlaw Japan

国内最大級。 収録数が非常に多く、判例の「要旨」や「評釈(専門家による解説)」が充実しています。UIが洗練されており、経営判断の材料探しに最適。

判例秘書

法曹界(弁護士等)で圧倒的シェア。 雑誌「判例タイムズ」等の解説記事とリンクしているのが強み。実務的な「勝てるロジック」を探すのに強いです

D1-Law.com

第一法規のシステム。 法令の履歴検索(昔の条文がどうだったか)と判例が紐づいており、行政書士としての法令調査にも非常に便利です。

TKC(TKCローライブラリー)

こちらも国内最大級。収録件数は35万件以上と、国内最大級です。明治8年の大審院判例から最新のものまで網羅されています。

 私が国立国会図書館に行ったのは、このなかの「D1-Law.com」と「TKC(TKCローライブラリー)」をパソコンで使えるからです。まともに購入すると年間数十万円が必要になるため、さすがに費用が重く、交通費だけで済む図書館利用を選択しました。

 また、確かにインターネット上に判例が掲載されているようなケースもありますが、網羅的に掲載されているのはこのようなプロ向けの判例検索サイトのため、しっかり調べたいのであればプロ向けの判例検索サイトを使用することをおすすめします。

【補足】地方在住の場合はどうすればいい?

 地方の図書館にも上記のようなプロ向けの判例検索サイトを利用できる図書館があります。
 検索すると出てきますが、例えば以下のような図書館ではプロ向けの判例検索サイトを使用できるようです(2026年4月時点での情報)。

【北海道エリア】

  • 札幌市中央図書館 導入データベース:D1-Law.com

【中部エリア】

  • 愛知県図書館 導入データベース:TKCローライブラリー

【関西エリア】

  • 大阪府立中之島図書館 導入データベース:Westlaw Japan
  • 国立国会図書館関西館 導入データベース:TKCローライブラリー、D1-Law.com

【中国エリア】

  • 広島市立中央図書館 導入データベース:TKCローライブラリー
  • 岡山県立図書館 導入データベース:D1-Law.com

【九州エリア】

  • 福岡県立図書館 導入データベース:TKCローライブラリー

 地方在住の場合には、”大きめの図書館”に事前に問い合わせてから行くとよいでしょう。
 なお、法学部のある大学で使用できるようなこともあるので、そのあたりもリサーチしておくとよいでしょう。

国立国会図書館で入館カードを作る

 国立国会図書館に入るには入館カードの作成が必要です。

 初めて利用する方やICカード未登録の方は、別館の入口から入館手続きを行います。入館登録カウンターで身分証明書を提示し、利用者登録が必要です。

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※国立国会図書館HPより引用

 ひとり5分程度で作成が完了するため、登録のための列がそれほど長くなければすぐに作成できます。運転免許証などの身分証明書がないと作れないため、忘れないようにしましょう。

 なお、大部分の資料が保管されている閉架資料を利用するには、正式な利用者登録が必要です。開架資料や電子資料のみを利用する場合は、「一日利用者」としてアクセスすることも可能です。

荷物をロッカーに預けて入館ゲートを通る

 入館ゲートを通る前に、B5サイズより大きい荷物はコインロッカーに預けなければなりません(ロッカーは100円硬貨が必要で、使用後に戻ります)。貴重品などは、提供されている透明な再利用可能なバッグに入れて持ち込むことになります。パソコンなども提供される透明なバッグにいれて持ち運べば問題はありません。

 なお、私はロッカーに100円玉を入れるのを忘れてしまったため、利用を終えて帰ると、ロッカーが警備の方により施錠されていました。警備の方にお声がけして開けなければならなくなってしまったため、忘れず施錠するようにしましょう。

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※国立国会図書館HPより引用

 ロッカーへの預け入れが終わったら、自動化された電子ゲートでカードをかざして入館します。

図書館の雰囲気

 第一印象は「でかい!」です。見たことのない大きさの図書館で、机やいす、パソコンの数など充実した設備が入口からもわかります。
 平日に行ったのですが、机に座っている人はパソコンを操作したり、読書をしたり、スマホをいじったりとそれぞれの時間を過ごしていました。サラリーマン風の方もいれば、大学生風の方、年金生活風の方などもいて、年齢層もさまざまです。

 初めての方は利用方法がわからないと思いますので、受付の方に聞くとよいでしょう。職員の方は多い印象でしたので、気軽にお声がけできると思います。

実際にTKCやD1で検索してみた

** TKCやD1はすべてのPCで利用できるようですが、私の場合は「この部屋の職員は詳しいかもしれない」という理由で議会官庁資料室**へ向かい、議会官庁資料室の受付の方に「TKCやD1で検索してみたいのですが、どうすればいいですか?」と尋ねてみました。

 すると、係りの方が印刷方法まで丁寧に教えてくれましたので、使用方法がわからない方は受付の方に聞くことをおすすめします。

 ざっくり説明すると、以下の流れで進めます。

  1. PCで入館カードを読み取り、パスワードを入力する
  2. 画面からTKCローライブラリーやD1-Law.comを選択する(「電子ジャーナル・データベース」から入ります。)
  3. 加害者の名前や関連ワードで検索
  4. 判例がヒットすれば中身を見て、ケースに応じて印刷をかける
  5. すべて印刷したら2Fの複写カウンターに取りに行き、印刷代を払う

 さて、私の場合ですが、まず加害者名で検索をかけてもヒットはしませんでした。これは、たいていの判例サイトでは著名人や有名事件などではない限り、当事者名は「A」や「B」と置き換えて掲載しているためです。私の場合は、加害者側が経営者であったものの、著名人や有名事件などではなかったため、仮に加害者に裁判歴があったとしてもヒットしなかったものと思われます。

 そこで、次に加害者が経営している会社の名前で検索してみました。すると、TKCで3件のヒットがありました。

 内容は賃貸物件の明け渡し訴訟や名誉棄損など様々でしたが、いずれも加害者側が敗訴しており、加害者の異常性が分かりました(逆に少しだけ安心してしまいました)。

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※印刷した判例

直近3年くらいで3件のヒットがありましたので、加害者個人の訴訟もそれなりの数あるのかもしれません。加害者個人の訴訟がヒットしなかったのは悔やまれる部分ですが、それでも心の安心感と今後の参考にはなりました。

 また、いずれも本人訴訟で実施しており、加害者のプライドの高さを感じました。

ついでに官報も検索してみた

 今回の本題とは関係ないですが、国立国会図書館では官報の検索もできるということで、立ち寄ったついでに官報の検索も行ってみました。官報には自己破産の情報などが掲載されているため、「もし加害者が何らかの理由で自己破産していたりすれば、官報に掲載されているな…」と考えた次第です。
 さすがの国立国会図書館でも官報は限られたPC端末でしか検索ができないようで、科学技術・経済情報室に出向いて、職員の方に「官報を検索できるPCはありますか?」と尋ねて利用しました。

 結果は「ヒットせず・・・」でしたが、ヒットしなかったことを確認できただけでも良かったように思います。

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